2020年4月24日金曜日

コロナ危機がもたらす行動変革

原則リモートワークとなって1か月、充電休暇に入って1週間が経ちました。毎日当たり前のように顔を合わせていた仲間と会うことができないというのは本当に寂しいものですね。web会議でPCの画面を通して見ることはできるものの、やはり実際に顔を合わせて話をするのとは大違い。微妙に目が合わなかったり、相手の体温というか”熱”みたいなものが伝わらなったり、そういういことが影響しているのかなと思います。

その一方で、これだけ世間からはリモートワークが求められているにもかかわらず、東京都内の企業におけるリモートワークの実施率は26%と言われています。(東京商工会議所調べ)特に当社のような中堅中小企業においての実施率は低く、情報機器インフラの整備や、紙ベースの業務プロセスから脱却できていないことが原因だと思います。その意味では、コミュニケーションの深度に課題があったり、一部の経理業務や郵送物の対応などで出社する必要があったものの、業務がストップすることなく事業継続できたことは素晴らしいことだと思います。セキュリティを担保しながら情報インフラを整備してきてくれたシステム部門の皆さん、本当に有難うございます。


さて、すでに社内アナウンスがありましたが、本日「新型コロナウィルス拡大による生活への影響調査」についてプレスリリースしました。当社会員に対してメルマガアンケートを実施した結果をサマリした内容です。回答者約1万人のうち90%近くが50代以上ですから、実質シニアの意識調査といえます。当社の投げかけに対して1万人の方が回答してくれたこと、またメルマガというデジタル媒体でありながら回答者には70代以上の方が2000人も含まれていること、改めてゆこゆこの会員の皆さんとの距離の近さや、シニアのインターネット活用の浸透度の高まりを感じます。

また、「時間があるからこそ新しく始めたい行動」という質問に対して、70代以上の17%が「インターネット閲覧」と回答していて、「運動」に次いで多い回答となっています。こうした回答から、シニア層の「学びの意欲」の高さや、今後さらにネット活用が高まっていくことを予感させます。

コロナウィルスは健康面、経済面において大きな被害をもたらしていますが、世の中の常識が大きく変化するターニングポイントでもあると思います。平常時に「働き方改革」を叫んでも実際には大きな動きはありませんでしたが、半ば強制的にリモートワークの実施が余儀なくされたことで、コロナ明けには部分的にでもリモートワークを継続する企業が増えるでしょう。当社の会員も本誌を中心としたアナログ媒体による情報収集が主でしたが、アナログとデジタルのハイブリッド、もしくはデジタルを中心とした情報収集や旅行の予約が促進されると思われます。

人は苦境に立たされると色々なアイディアを出し、そこに行動変革がもたらされます。健康面においてはコロナという脅威を避けることが必要ですが、経済活動においては行動変革後の世界を見極めながらサービスの内容を考えなければいけないですね。皆さんも充電中に身近な変化を注視しながら、今後どのように世界が変わっていくかを想像してみてください。


あとがき

①上記の調査でもありましたが、リモートワークや休業にともなって新しく色々なことを始める人が増えていますね。3密を避けながらもジョギングなどの運動をしている人をよくみかけますし、FBなどのSNSでは料理を始める男性も増えています。まだ写真をお見せするほどではありませんが、私もネットでレシピを検索しながら挑戦しています。

②夫婦ともにリモートワーク、子供は休校、ここまで長期にわたって家族が一緒にいることは人生で初めてではないでしょうか?仕事の合間に子供のひらがな練習や、なわとび練習につきあったり、普段以上に子供たちと接する時間を持つことができたり、成長を身近で見ることができるのは嬉しいですね。

③週末はAmazon Prime Videoが大活躍です。普段は見ようと思わないような映画も結構見ています。こんな時だから、サスペンスや頭を使うような映画より、気楽に見ることができるコメディータッチなものやヒューマンドラマが中心です。先日見た映画で、ある交通事故から一切老化しなくなった女性の映画「アデライン、100年目の恋」を見ました。歳をとることは嫌がられがちですが、全く歳をとならないのもそれはそれで辛いことだなと感じました。老化が怖いと思っている方、ぜひ。

2020年4月16日木曜日

ゆこゆこは充電休暇をとります


社員の皆さんへ

新型コロナウィルスは世界中で猛威をふるい続け、健康面、経済面の両側面で様々な被害をもたらしています。中でも旅行業における経済的被害は甚大で、政府による緊急事態宣言以降は、対象となる7都道府県だけでなく日本人1億人総自粛、主要旅行会社の4月~5月の売上は昨年同月比80~90%ダウン、毎月1.5兆円の旅行消費が消えているという前代未聞の事態に陥っています。当社も例外ではなく、4/5月の売上見通しは昨年対比約10%の水準まで落ち込んでおり、このまま通常通りの事業活動を継続すべきではないとの判断に至りました。

そこで、ゆこゆこは来週20日から5月末までの期間、管理職および一部の業務を除いて全社的に休業。また、銀座および札幌コンタクトセンターは6月末まで業務を停止し、受電業務は那覇・松山のみで限定的に対応することにしました。

休業期間中の過ごし方は基本的には自由ですが、コロナウィルス感染拡大が収束し、再始動するための充電期間としてもらいたいと思います。体を休めるもよし、本を読むもよし、ビジネススキルなどの自己研鑽に励むもよし、担当エリアの観光情報を調査するもよし、これまで訪れた温泉地の魅力を振り返るもよし。これまで「やりたいけどなかなか時間がなくてできなかった」ことに取り組んで、ひとりひとりの力をしっかりと蓄えてください。また休業中の給与についても100%保障しますから、安心して充電してください。

部門や担当業務によって若干休業日や日数が異なります。具体的な各自の休業日、および期間中の過ごし方などについては、部長、GMおよび総務人事から追ってガイドがありますので指示に従ってください。また、今後のコロナ情勢によって期間も変わる可能性がありますから、いつでも連絡をとることができるようにしておいてください。

コロナ収束後の国内経済V字回復の一環として、これまでに前例のない大規模な観光需要喚起キャンペーン「Go Toキャンペーン(仮称)」を実施することが閣議決定したそうです。日本旅行業協会(JATA)は、夏休み前の6月からこの大国内旅行キャンペーンがはじまるとみています。東京オリンピックが延期されたことも、国内温泉旅行にフォーカスしている当社にとっては追い風です。そのチャンスを逃すことなく波に乗るためにも、いまは身をかがめて嵐が過ぎ去るのを待つとともに、社員も会社もフル充電して備えておく。そのための充電休暇です。


すでに社内ではアナウンスがありましたが、先日ゆこゆこ会員向けに「コロナウィルス感染拡大による生活・旅行への影響」についてアンケートを実施しました。そこで明らかになったのは、やはり今は旅行、外食、娯楽といった楽しみを控えて、日本中がひとつになって感染拡大を抑えようという強い意識とともに、大好きな温泉地や宿泊施設の経営を気にかけてなんとか乗り切って欲しいと願う気持ち、事態が収束したら溜まりに溜まった旅に行きたい欲求を爆発させたいという思いなどがダイレクトに伝わってきました。

それ以前に、こうした当社の投げかけに対して、9000名という数多くの方々が反応し、心温まる応援メッセージを添えて応えてくださったことには大変感動しました。温泉地やお宿に寄り添い、ゆこゆこに寄り添ってくださる会員の皆さんの存在こそが、決して他社に真似することができない当社最大の強みだと思います。お客様からのメッセージは温泉地や宿の皆さんにしっかりと伝えて、お客様、お宿、ゆこゆこのかたい絆で必ずや乗り切りましょう。いただいたメッセージはゆこゆこネットに掲載していますので、こちらから確認して少しでも多くの方に届くよう拡散してください。

ゆこゆこは温泉旅を通じて、会員の皆さんの人生に、愉しみ、安らぎ、充実、健康をもたらすとともに、人と地域をつなげるというとても大切なミッションをもっています。本来であれば、不安や緊張、ストレスでいっぱいの今こそ温泉旅で癒され、地域とのつながりで日本人の絆を感じてほしいところですが、今は頭の中、心の中、もしくはネットを介して愉しんでいただくしかありません。その代わり、時がきたら一気に放電して、思い切りリアルな温泉旅を楽しんでもらいましょう。

社員の皆さんには、この充電休暇中にゆこゆこがもっている重要な役割を再認識してもらうとともに、その役割を果たすために自分は何ができるか、そのためにどのようなことを身につけ蓄えておくか、ゆっくりと考えながら充電をしてください。私も皆さん同様に頭の中を整理するとともに、日々の過ごし方についてもこの場で発信していきたいと思います。

皆さんと一緒に、思い切り放電できる日を楽しみにしています。
Stay and Charge at Home!

吉田周平