2021年3月2日火曜日

1%のひらめきと99%の努力の話

努力とひらめきどちらが大事? 

皆さんは、エジソンの名言とされる『天才とは、1%のひらめきと99%の努力である』という言葉を知っていますか?

「天才とは『特に努力することなく様々なことができる人』と思われがちだけど、本当は99%の努力があるからこそ1%のひらめきが生まれるもの。だから努力をすることは大切だ。」

と”努力”を重視して解釈する人もいますし、

「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になる」「1%のひらめきがあるから99%の努力ができる」

と”ひらめき”を重視して解釈する人もいるようです。ネット上でもこの言葉をめぐって色々な議論や持論が展開されていますね。

人の話はその一部が都合の良いように切り取られ、勝手な解釈のもとに広がったりするものですから、この言葉が使われた背景にエジソンのどのような考えがあったのかは分かりません。大切なことは、その言葉についてただ賛成したり反対したりするだけでなく、その言葉をきっかけにして自分の考えを持つことではないかと思います。

私は、”努力”と”ひらめき”は補完関係にあって、両方なければうまくいかないと考えています。

いつも真剣に仕事に取組み、課題や問題の解決策を考え、分からないことがあれば聞いて調べてクリアにする。そうした日々の努力があるから、ふとした時にいいアイディアがひらめくものです。そのひらめきは、必ず自分、仲間、組織、会社の進化につながるでしょう。そして、アイディアの実現に向けてまた努力を重ねることができますよね。

何の努力もなく頭に浮かんできたものは、単なる思い付きにすぎません。その思い付きを仲間と共有しても共感にはつながりませんし、自分自身でもそれに向けてまた努力することもありません。

つまり、努力があるからひらめきがあり、ひらめきがあるから努力ができる。それが1%と99%の割合で発生するかどうかは分かりませんが、お互いに補完しあう関係にあるのではないでしょうか。


1%の余裕がひらめきをもたらす

以前のブログで、雑談はひらめきをうむということを書きました。ひらめきは、目の前のことで頭を埋め尽くした余裕のない状態ではうまれてきません。仲間との雑談、仕事の合間のほっとしたコーヒータイム、通勤電車でぼーっと外の景色を眺めている時、携帯で誰かのブログやSNS、ニュースなどを見ている時などに急に降臨してきます。その意味では、頭の中を努力だけで100%埋め尽くしてしまうのではなく、1%だけでも余裕をもつことでひらめきをもたらすことができるという解釈もできますね。

ひらめきは急に降臨してきますが、頭の中にとどまってくれずにすぐに忘れてしまいます。ですから、ひらめいたことをすぐにメモに残すことが大切です。私はテキストや写真、音声などを記録できる携帯のメモアプリに残しておいて、それをたまに見返しながら、ひらめきとひらめきを結び付ける作業をしています。


仲間のひらめきを尊重する

ひらめきは99%の日々の努力から生まれてきたものなので、ひらめいた本人にとっては価値あるアイディアですし因果関係も明確です。でも、周囲の人からすると少し唐突感があるので、思い通りの共感が得られなかったり、逆に否定されたりすることもあります。興奮が一気に冷めて残念な気持ちになりますよね。

努力の結果のひらめきは確実に価値あるアイディアです。仲間が何か新しいアイディアを持ち込んだ時には、たとえ唐突感があったとしてもまずはきちんと聞く姿勢をもちましょう。そして、そのアイディアの背景やどのような考えから生まれてきたものなのかなどを話しながら、どうしたらそのアイディアを形にできるかという前向きな議論をしていきましょう。その議論の過程で、アイディアが変化したり、さらに現実的な戦略に変わったりしていきます。否定してしまったらそれで終わり。発展も進化もありません。

皆さんも、忙しいときや大変なときにこそ1%の余裕をもつことを心掛けてください。その余裕がひらめきをうみ、仲間のひらめきを尊重し、そのひらめきの積み重ねが進化へのストーリーとなるでしょう。99%の努力と一緒にね!


あとがき

①家族でロードオブザリング3部作を見ました。全部見たはずなのにほとんど覚えていなくて、初めて見る子供と一緒にとても楽しめました。20年くらい前の映画ですが、ニュージーランドで撮影された大自然や、その中で繰り広げられる戦闘シーン、ゴラムの気味の悪い表情や動きなどは、まだCGの質がそこまで高くなかった時代にしてはすごい迫力。コロナで撮影が延びてしまっているようですが、Amazonでドラマ版の撮影が始まっていて年内に始まるらしい。楽しみ!


②Toonmeという携帯アプリ知ってますか?顔写真をディズニーアニメキャラクターのように変換してくれるアプリです。まずは子供の写真を変換。うん、うん、それっぽい! 次に自分を変換。 ・・・・。私の顔は実写向きか。