2018年9月13日木曜日

これからは共感をうみだすマーケティング

個人が発信する情報が力を持つ時代

私はあまり報道番組が好きではありません。報道は事実をありのままに伝えるべきであって、その事実をどのように受け止め、感じるかは受け手の自由だと思っています。しかし、今の報道は受け手の気持ちを誘導するような意図が働いていて、操作された情報になってしまっている、本質からずれているように感じます。物事の全体像ではなく、ある一部分だけを切り取って取り上げ、あたかもそれが全てであるかのように語られる。これでは報道ではなく、フィクションです。(フィクションとしてドラマのような感覚で楽しむ分にはいいかもしれませんけどね :P)

これまでの私たちの情報源はテレビや雑誌といったマスメディアでした。しかし今は、フェイスブック、ツイッター、LINEといったソーシャルメディアが浸透し、非常に多くの情報発信、情報交換が行われています。直接の知人や友人だけでなく、友人の友人といったその先に繋がっている人や、口コミ投稿者、面識はないが価値観が合うブロガーなどのコメントを参考にすることも少なくありません。テレビや雑誌の情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、取捨選択するようになった。さらに、個人がソーシャルメディアを通じて発信している情報で裏を取ったり、異なる視点の意見を探したりすることもあります。つまり、プロが発信する”作られた”情報より、個人が発信する”リアル”な情報の方が説得力をもち、信用される時代になってきたということです。


コミュニティをつくる新しいマーケティング

マスメディアが発信する”作られた”情報は一方的な価値観の押し付けでした。しかし、ソーシャルメディアの出現によって、私たちは多様性のあるリアルに触れ、様々な価値観の存在を知ることができるようになりました。さらに、その中から無意識のうちに共感できる情報や価値観を探すようになります。人は共感することで、安心したり、気分が高揚したり、心を動かされたりします。新たな消費行動も共感によって生まれるようになってきたのではないでしょうか?

そうなると私たちのマーケティング活動も大きく変わってきます。これまでは、ダイレクトマーケティングやマスメディアへの広告などを通じてターゲットに直接情報を届けようと努力してきました。これからは、ソーシャルメディアを通じてコミュニティを構築し、そこで得られた共感によってその先のターゲットに情報が拡散していくような仕組みを作らなければなりません。コミュニティでワンクッションおくイメージです。オウンドメディアYUKO TABIがその役割を担います。












出典:日本経済新聞出版社 藤村正宏著 安売りするな!「価値」を売れ!


ゆこゆこが信頼できる情報源となるために

繰り返しになりますが、共感を得るためには一方的な価値観の押し付けではダメです。ゆこゆこは、「個人が発信する多様性のあるリアル」が散りばめられた信頼できる情報源となる必要があります。だから、みなさんひとりひとりに、自分の価値観で情報を発信して欲しいのです。美化することを考えるのではなく、感じたこと、心を動かされたことをそのまま表現した情報を発信してください。その情報に共感してくれる人は必ずいます。そこから情報が次々に広がり、消費行動につながるはず。まずは「温泉旅はこんなに楽しいんだ!」という共感をたくさん創り出していきましょう。新たな楽しさをたくさん発見してもらいましょう。それがゆこゆこの使命です。



あとがき

①先日とある社員が、「私は秘湯の露天風呂で開放的になるのが好き・・・」と言っていました。開放のしかたには気を付けてね! でも、温泉は気分をリラックスさせて、リセットさせてくれる場所でもありますよね。企画を練ったり、文章を執筆したりするような仕事は温泉に入りながらやったらはかどりそう。ゆこゆこならではのそんな働き方も考えたいと思います。

②大坂なおみ、日本人初のグランドスラム制覇、すごいですよね!そんな偉業を達成しながらも、相手や観客を気遣うような謙虚さを見せたり、食べたいものは?という質問に、「とんかつ、かつ丼、カツカレー」と答えるところがとても魅力的。ちなみに、大阪市のとんかつ屋さんとカレー屋さんが、大阪府内在住のなおみさんに、とんかつとカレーをプレゼントしているらしい。ただし、カレー屋さんで出されるのは、カツカレーではなくビーフカレーとのこと。。。