2019年7月3日水曜日

温泉で世界を幸せにする -社長就任にあたって

この1年を振り返り・・・

6月27日の株主総会をもってゆこゆこの社長に就任しました。同時にゆこゆこに来てちょうど1年が経ちました。初出社当日は猛暑にもかかわらず事務所の冷房が壊れ、アイスキャンディーを食べながら汗だくの1日を過ごしました。さらに、西日本豪雨、連続台風、北海道地震と災害が続き、相次ぐキャンセルによって売上が大幅にダウン。手厚い歓迎を受けながらゆこゆこ生活が始まりました。

その後は毎日数字とにらめっこ。でも、私が業界素人だからかなかなか明確な方向性を見出すことができませんでした。だからこの1年間、とにかくビジネス環境を知るために少しでもたくさんの人と話をする時間を使ってきました。社員の皆さんと話をし、温泉地に足を運んで旅館やその地で働く人たち、旅行者の方々と話をし、国内外の業界関係者の方々を話をし、ようやく社内外の環境がどのようになっているのかが見えてきたような気がします。


win-win-winはビジネスの鉄則

そのうえで、私がこの会社で目指すもの。それは、売上1000億を目指すとか、3年以内に上場を目指すとかそんなことではありません。日本の温泉地の魅力を知る人がひとりでも増え、旅行者が増えることで温泉地や宿が活気づき、そして旅行者や温泉地の喜びの声を聴いた社員が笑顔になる。ゆこゆこの事業活動によって、旅行者も、温泉地や宿も、社員も皆が幸せになってほしい。ただそれだけです。

ビジネス目標はとかく売上とか利益とかに目が行きがちです。もちろん企業である限り、利益を出して、事業を継続させ、社会貢献していく責任がある。それは大前提です。しかし、目先の利益にばかり目が行くと、本質的なことを間違えてしまう。ビジネスの本質は関係者全員にメリットがあること。旅行者も宿も会社(社員)もメリットを享受でき、win-win-winでなければなりません。これは企業が事業継続し、成長するためには絶対に欠かせない鉄則です。

自社の利益を最優先するあまり、宿に無理に料金を下げてもらったり、旅行者に過度な期待を与えて宿泊させたりしては、結局誰かが損をすることになります。その一方で、当社が適切な利益をあげることができなければ事業の継続ができません。"win-win-win"言葉にするのは簡単ですが、実現させるには絶妙なバランスが必要で、実はとても難しい。だからこそ永遠のテーマであり、これを目指すことに意味があるのです。


温泉で世界を幸せにする

ゆこゆこは温泉というとんでもなく大きな力を味方につけています。日本には、まだまだ知られていない温泉や地域の魅力があふれています。温泉で人が笑顔にならないわけがない。その力を使ってもっと人々を幸せにできるはず。「温泉で世界を幸せにする」そんな素晴らしい仕事ができることに感謝しつつ、一緒に頑張っていきましょう!

これからもよろしくお願いします。